太陽の通り道である黄道帯を、春分点を起点として30度ずつ正確に12等分した架空の天球上の区分を指している。

天文学上の星座(コンステレーション)が不揃いな幅を持つ実在の恒星の集まりであるのに対し、サインは正確に30度ずつの等分であり、地球の歳差運動によって両者は歴史の経過とともに位置がずれてきている。伝統的な占星術の解釈において、惑星が物語の「役者」であるならば、サインはその役者が演技をする舞台の「背景」や「環境」の役割を果たし、惑星の性質を形容したり修飾したりする機能を担っている。
12サイン
(♈︎)牡羊のサイン
(♉︎)牡牛のサイン
(♊︎)双子のサイン
(♋︎)蟹のサイン
(♌︎)獅子のサイン
(♍︎)乙女のサイン
(♎︎)天秤のサイン
(♏︎)蠍のサイン
(♐︎)射手のサイン
(♑︎)山羊のサイン
(♒︎)水瓶のサイン
(♓︎)魚のサイン
区分
サインの区分には、二区分(ジェンダー)、三区分(モード)、四区分(エレメント)の3つがある。二区分には男性格(昼、陽性、ホット)と女性格(夜、陰性、コールド)があり、奇数番目のサインが男性、偶数番目が女性の性質を帯びる。

三区分はクアドラプリシティーとも呼ばれ、季節の始まりで物事を素早く開始するカーディナル、季節の真っ盛りで持続性や堅牢性を示すフィクスト、そして季節の終わりで二重性や柔軟性、内省的な性質を持つミュータブルに分類される。

四区分はトリプリシティーと呼ばれ、火・地・風・水の四元素に基づいており、それぞれホット、コールド、ドライ、モイストの4つの元の組み合わせによって気質が定義されている。

エッセンシャル・ディグニティー(デビリティー)
各サインには、そこを本籍地として支配するドミサイルとなる惑星が割り当てられており、例えば牡羊のサインなら火星、牡牛のサインなら金星といった秩序がテーマ・ムンディ(世界の誕生のチャート)に基づいて定められている。また、特定のサインで惑星が王権を得て誇張された強さを発揮するイグザルテーションという品位も存在し、その反対側のサインではフォールという損傷の状態となる。同様に、自らが支配するサインの反対側に位置する状態はデトリメントと呼ばれ、その惑星本来の良さが損なわれた不安定な状況を示す。

その他の分類
サインはその象徴的な図像に基づいてさらに細かくグループ化されており、人間的な性質や理性を示すヒューマンサインや、本能的な行動と結びつくアニマルサイン、子孫の多さを象徴する豊穣(多産)なサインと対照的な不妊のサイン、さらには言葉の能力に関わる無音(ミュート)のサインや雄弁なサインなどの分類がある。加えて、天文学的な観察に基づき、赤道軸から等距離にあるサイン同士の関係である指揮するサインと従うサインや、地平線から昇る時間の長短によるロング・アセンション(長上昇)とショート・アセンション(短上昇)、さらには昼夜の長さが同じになる場所同士を指すアンティッションといった多層的な分類体系が存在している。

