土星(Saturn)

二区分

男性格

セクト

性質

コールド&ドライ

ドミサイル

山羊のサイン・水瓶のサイン

イグザルテーション

天秤のサイン

天秤のサインは秋の始まりであり、一年の中で光と熱が衰え始め、昼よりも夜が長くなっていく時期にあたる。太陽が力を失い、寒さと夜が支配し始めるため土星がイグザルテーションとなる。また、天秤のサインは「公平・バランス・調和」を求めるサインだが、ルーラーである金星は愉悦を求める惑星であり調和に欠く。そこで、土星が持つ厳格な正義が必要とされる。

デトリメント

蟹のサイン

蟹のサインを支配する月と、蟹のサインでイグザルテーションとなる木星は豊かさを培う惑星である。対して、土星は豊かさを欠乏させていく惑星であり相性が悪い。

獅子のサイン

獅子のサインの季節は夏なのでホット&ドライ。エレメントは火なのでホット&ドライ。ルーラーである太陽もホット&ドライ。このように獅子のサインは極めて熱く明るい場所である。対して土星はコールド&ドライであり、最も冷たく暗い惑星である。土星と太陽は非常に相性が悪く、太陽の影響が強いこの場所では土星がデトリメントとなる。

フォール

牡羊のサイン

土星はコールド&モイストであり、牡羊のサインでイグザルテーションとなる太陽はホット&ドライと最も相性が悪い。また、牡羊のサインはホット&ドライゆえに活動的で、カーディナルゆえに素早い。土星は静止する性質であり、全天で最も重くスピードが遅い。

キーワード

境界

土星は天球構造の最も外側に位置し、恒星との境目にあるため一義的に「境界」を象徴する。

物理的区分(構造・囲い)

自他の肉体を物質的に区別する力や、空間を区切る枠組みを指す。

防御壁(皮膚)

外部からの干渉を遮断するプロテクト(保護)としての機能。

時間

神話のクロノスに由来する。生命に期限を設け、物体が空間と時間を占有していることを認識させる「時の支配者」とされる。

永続性(古い・伝統)

長い時間をかけて蓄積された古い知恵や、歴史を切り抜けてきた永続的な価値を指す。

老年期(父・祖父・老人)

人生の最終段階や、時間の試練を経た老練な状態を支配する。

矛盾

動き続ける惑星天球と静止して見える恒星天球の接点にあり、常に逆方向の力のベクトルを受けている。

不一致(不調和)

物事が素直に噛み合わない状態や、内在的な反抗心を生み出す。

反感(反対・抵抗)

境界線上でのエネルギーの衝突は、心理的な憎しみや恨み、対立的な感情として現れる。

重厚

7つの惑星の中で最も動きが遅いため、物質の中で最も重い「大地(地球)」や「鉛」に結び付けられている。

沈下(遅い・硬い・石)

高い比重を持ち、下方へと沈み込む物理的な重みや精神的な重圧を象徴する。

物理的実体(大地・農業)

空間を占有する確固たる物質としての重みそのものを指す。

粗末

太陽が象徴する「洗練された金属の王(金)」に対し、土星は価値の低い「鉄くず」や未加工の物質を司る。

ガラクタ(汚い・臭い)

磨かれていない石や、使い古された廃棄物、価値を失った残骸を指す。

不格好(無骨)

装飾のない無骨なスタイルや、ハンサム・美人ではない不細工な容姿を象徴する。

抑制

農業のように常に時間に制約される性質や、物理的・社会的な自由を制限する枠組みを持つ。

制約(試練・忍耐・欠乏)

行動を縛る規則や、特定の範囲内に閉じ込める力。

物理的な檻(刑務所)

刑務所、箱、コンテナ、あるいはそれらにかける錠前や紐などの拘束具を指す。

終焉

土星は生命の「出口(死)」を支配するドアの神であり、肉体から生気を抜き取って神々の世界へ持ち帰る役割を担う。

死(墓地・病気)

物理的な生命活動の停止と、それに伴う魂の回収を意味する。

腐敗(廃墟)

有機物が分解される「腐敗」や、金属が朽ちる「錆」などの滅びのプロセスを指す。

暗闇

太陽から最も遠く離れ、光も熱も届かない「一番暗い惑星」であるという物理的事実に由来する。

漆黒(不透明)

光を反射せず、全てを飲み込むような黒い色(漆黒、鉛色)を象徴する。

不可視(地下)

地下室、井戸、穴、洞窟など、光から隠された目に見えない場所を司る。

冷却

太陽の熱から最も遠いため、極端なコールド(冷)の性質を持ち、生命の運動量を低下させる。

麻痺(毒)

感覚を凍りつかせ、痛みや意識を失わせる阿片や麻薬などの性質。

無気力(憂鬱)

生命の熱が欠乏することで生じる、エネルギーの停滞や消耗した状態を指す。

収縮

冷たさと乾燥の質によって、物質から水分を奪って縮ませ、他と区分する力として働く。

凝固(鋭さ)

物質を小さくまとめ、硬く固めるプロセスを指す。

停滞(便秘)

体内での消化が滞る便秘や、物事の進展が小さくまとまってしまう状態。

孤独

他と区分するドライな性質が強いため、周囲との関わりを断ち自分自身のことに手一杯になる傾向を生む。

隠遁(修道士)

俗世を離れ、独りで静寂を守る「修道士」や「隠遁者」の生き方を支配する。

悲しみ(泣く)

閉鎖的な心理状態から生じる孤独感や、悲嘆、泣くことに関連する。

固定

受胎時に神々から降りてくる魂を、肉体という器の中に「縛り束ね、組み立て、形あるものにする」最初の仕事を担う。

形成(肉体・組み立てる)

抽象的な生命を具体的な「肉体」という物理的な実体として立ち上げる力。

骨格(歯・骨・関節)

肉体を支え、形を維持する硬い部位である「歯、骨、関節」を支配する。

正義

慈悲(木星)と対照的に、厳格な規律とバランスを重んじる「法律と裁判」の側面を司る。

規律(責任・真面目)

社会的な秩序を守るための厳格な行動や、自己を律する自制心。

判決(重い判断)

感情に流されず、深い造詣に基づいて下される重々しい判断を指す。

匂いと味

土星の味覚と嗅覚は、一貫して「生命活動を拒絶し、物質を固める方向」に向かう。渋味、刺すような鋭さは、柔らかな生命体を収縮させ、外界との境界(皮膚)を硬くしようとする力の現れである。また、その悪い匂いや不愉快さは、王(太陽)の洗練された美しさとは対照的な、土星の粗末さや朽ちていく物質(終焉)を象徴している。

矛盾(不調和)

バランスの取れていない味

粗末(臭い)

悪い匂い

冷却(麻痺)

痺れるような渋味、強い苦み

収縮(鋭さ)

刺すような味、くっきりとした味、鋭い味、収斂性のわさび等、酸っぱい味

土星の色彩は「漆黒の深い闇」や「光を反射しない鈍い鉛」に例えられる。木星が「光や透明感」を司るのに対し、土星の色は常に「不透明な影」や「地味で沈んだ色調(灰色、漆黒)」を伴う。また、ヨーガにおいて餓鬼の世界の色とされるような「黒の混じった黄色」から、修道士や僧侶が身に纏う「厳かな黒」までを網羅しており、これらは全て世界を「縮小・収縮」させ、物事に「境界」や「時の重み」をもたらすという土星の徳性を視覚的に表現している。

暗闇(漆黒・不透明)

黒の混じった黄色 、鉛色、暗闇

集合的な資質領域・土地の質

土星に関連する土地は「存在の土台(大地)」であると同時に「厳しい制限(不毛・所有)」が課せられた場所として描かれている。農業に適した豊かな「農地」であっても、それは「時間」に縛られ「重労働(重厚)」を伴う土星的な領域である。一方で、熱の届かない「不毛の山」や「荒れ果てた土地」は、土星の冷たさが極まった状態を物理的に表している。土星の本質的な土地のイメージは「境界線(石壁)で囲われた、古く重厚な農園」に例えることができる。そこは確かな「実体」と「所有権」が保証されているが、華やかさはなく、厳しい自然の規律(冷たさと時間)に従うことが求められる場所である。

境界(物理的区分)

所有地、最初の領域(天球の順序における最初の場所)

重厚(大地・農業)

農業に適した大地を含む土地そのもの、農地、果樹園、牧草地

冷却(無気力)

不毛の山

終焉(腐敗・廃墟)

荒れ果てた土地

場所と建物・国

土星の場所は「都会の華やかさから遠く離れた、霧深い谷底の古い炭鉱」に例えることができる。そこは太陽の光が届かない「暗闇」であり、深い「穴」が掘られた「重厚」な大地である。周辺には「廃墟」や「古い建物」が静まり返り、人は「孤独」を抱えてそこに留まる。決して「好んで住む場所ではない」が、そこには歴史という「時間」が沈殿しており、世界の底を支える「境界」としての重みがある。

境界(物理的区分)

建物そのもの

時間(老年期・古い)

古い建物、古い都市、歴史を切り抜けてきた都市、あるいは古い起源を持つ土地や国(インド、エチオピア、エジプト、イエメン、アラビア、アビシニア、ナバテア、ババリア、サクソン、スティリア、ロマンディスル、ラベンナ、コンスタンティノープル、インゴールドケッド)

重厚(遅い・硬い)

運河(重い土を時間をかけて掘って作った場所)、井戸、穴、鉱山、炭坑、大地と密接に関わる都市

粗末(汚い・臭い)

荒れ果てた道路、廃虚、物置、便所、人が好んで住むような場所ではない場所、水を溜める場所、汚い臭いぬかるんだ水溜、台所(かつての台所は煙たく、重労働を伴う未洗練な場所とされた)

抑制(制約)

馬小屋、ロバ小屋、ラクダ小屋、象の小屋

終焉(死・墓地)

人がかつて埋葬された場所、教会の墓地

暗闇(不可視・地下)

地下室、地下貯蔵庫、動物達の巣、巣穴、洞窟、洞穴、砂漠、林、かすんだ谷

鉱物・金属・宝石

土星の鉱物リストは「美しさや輝き(太陽・木星)」の対極にあるものを網羅している。「鉛」「石炭」「鉄くず」「ガラクタ」「渋味や刺激を持つ種子や果実」など、固定し、重みを与え、制限するという土星の根本原理を反映している。

境界(防御壁)

鉛(放射線などを防ぐ防御壁として機能する金属)

重厚(硬い)

鉛、鉛を含む石、鉛類、一酸化鉛(PbO)、硬い石

粗末(ガラクタ)

鉄、鉄のからみ、全ての鉄くず、スラッグ(鉱滓)、磨かれていない不格好な石そのもの、色々なゴミやガラクタ

暗闇(漆黒・不透明)

全ての黒い石、石炭、コールタール、不透明なサファイア、不透明なアメジスト(光を通すものは木星だが、不透明なものは土星に属す)、ラピスラズリ、灰色や黒の地味な色の石

固定(形成)

陶器の上薬にする顔料(土を扱い形作る未加工の素材)

樹木・ハーブ・穀物・作物・果物

土星の植物リストは、「華やかな花(金星)」や「甘い果実(木星)」の対極にある。ヘムロックやトリカブトのような「冷却による死」をもたらすもの、イチイやイトスギのように「墓地という境界」に立つもの、そしてゴボウや野菜の根のように「暗い地中で重く育つ」ものがその本質である。これらはすべて、生命を物質の枠に閉じ込め、厳格な時間の支配下に置くという土星の哲理を植物という形で表現している。

境界(物理的区分・構造)

柔軟性に欠けるか、あるいは物理的に境界を作るような構造を持つ植物、構造的な木:柳の木(サルヤナギ)、テレピンの木、タマリスク(ギョリュウ属)
繊維: ヘンプ(麻)

重厚(硬い)

硬い木材:柏の木、セイヨウツゲ、パイン(マツ)、紫檀、花梨
硬い殻:クルミの木、アーモンドの木、ハシバミ

粗末(臭い)

嫌な匂いや嫌な味を持つ果物のなる木
日常の質素な食草:ヤマホウレンソウ、ホウレンソウ、クミン

終焉(死・墓地)

成長が非常に遅く、長年にわたって生き続け、西洋では古くから墓地に植えられてきた死の境界を守る植物:ユー(イチイ)、サイプレス(イトスギ)

暗闇(不可視・地下)

根菜・地下茎: 野菜類(根菜)、バードック(ゴボウ)、パースニップ(アメリカボウフウ)、ルート(根)、ユニコーンの根

冷却(麻痺・毒)

麻酔・幻覚:ケシ、阿片(アヘン)、マンドレイク、
毒植物:トリカブト、ヘムロック(ドクニンジン)、ヒヨス、イヌホウズキ、ベアーズフット(コダチクリスマスローズ)、ヘンダール(有毒種)

収縮(凝固・鋭さ)

胡椒(刺すような刺激)、ロバラン(多量のタンニンを含み、収斂性が強い)、オリーブ、西洋花梨の実、ザクロ(いずれも渋味や酸味を持つ)、ヒラ豆、亜麻の種子、麻の種子(水分を失い、硬く小さく凝集した生命の形)

収縮(停滞・便秘)

薬草・野草(苦味や停滞に関連):センナ、サビン、ケイパー、ルー(ヘンルーダ)、エゾテンダ、バーベイン(クマツヅラ)、バインドウィード、ナズナ、カラクサケマン

動物・昆虫

土星の動物リストは、ロバのように重労働を担う動物、もぐらや蛇のように土を這う動物、そしてカラスや蜘蛛のように死や闇を連想させるものがその象徴である。これらの生き物は、華やかさや速さ(水星・火星)とは無縁だが、生命が最終的に還る場所、あるいは物質としての最も根源的な「土の境界」を維持する役割を担っている。

矛盾(反感・抵抗)

人物を脅かすもの:犬、狼、猫(他者と相容れない性質や、恐怖・恨みを象徴するような気質を持つ動物)

重厚(遅い)

鈍重な動き:象(ゆったりした動きから)

重厚(大地)

大地に関連付けられるもの:ロバ、野うさぎ、バジリスク、ワニ、ヒキガエル、へび、大へび

粗末(汚い・臭い)

昆虫、アブラムシ、カブトムシ、ノミ、ハエ、蚊・ぶよ、いなご、ネズミ、イタチ、腐敗した所や廃墟等に住み育ち這い回る全ての生き物

粗末(不恰好・無骨)

豚(太っていて賢くなく見えるため)
地味な鳥類など:渡りカラス、カラス、たげり、つばめ、鶴、くじゃく、つぐみ、カッコウ

終焉(腐敗)

腐食物を食べる生き物

暗闇(漆黒)

黒い動物、黒水牛、熊(その色から)、黒貂(てん)、黒鳥(アメリカ・ムクドリなど)、大きな黒い蛇

暗闇(夜行性・不可視)

夜行性の鳥、フクロウ、コウモリ

暗闇(不可視・地下)

穴の中や大地に住んでいるもの、もぐら、ミミズ、石の下で生きているもの

冷却(麻痺・毒)

有毒生物:蠍、他の毒を持ったもの
冷たい水の生物:水棲の鳥、うなぎ、亀、甲殻類

臓器・精神・病気

土星が司る身体的・医療的側面は、生命を維持するための「厳しい枠組み」と、その枠組みが限界を迎えた時の「崩壊」の二面性を持っている。身体や皮膚といった「境界」は、魂を肉体に留めるために不可欠なものだが、土星のコールド&ドライが強まりすぎると、その枠組みは結核や中風、死といった形で生命を抑制し始める。土星の病理は「冬の寒さでひび割れた古い石柱」に例えられる。石柱(骨・歯)は建物を支えるために「固定」されているが、あまりの冷たさ(冷却)と乾燥(収縮)によって「ひび(病気)」が入り、やがては「崩壊(死)」へと向かう。その過程で生じる恐怖や痛みは、物質という重い檻に閉じ込められた生命が感じる「矛盾」の現れである。

境界(防御壁)

皮膚、髪、毛、爪、羽根、角

矛盾(不調和)

様々な恐怖、妄想、悩みの種

抑制(制約・試練・欠乏)

貧困、飢え、内臓の病(機能の制限)、 出血多量(生命力の流出)、ヘルニア(組織の突出に対する重圧)

終焉(死・病)

死、病気そのもの、不治の病

冷却(麻痺)

右耳にある全ての障害、中風(麻痺)、卒中、痙攣、水腫

冷却(無気力・憂鬱)

黒胆汁質(憂鬱質)、時折素のままの粘液質

収縮(ドライ)

乾きを伴う病気:ハンセン病(らい病)、肺病、結核
関節・血管の病:痛風(手脚の痛風)、リューマチ、痔

収縮(停滞)

肝機能の停滞:肝臓炎

固定(形成・組み立てる)

脾臓、腸、男根

固定(骨格)

骨、骨随、歯、関節

職業・仕事

土星の職業リストは「文明の底辺を支える、目立たないが不可欠な土台」「大地の重み」に関連する農夫や坑夫であり、社会の「老廃物」を処理する掃除人や廃品回収業など。彼らは、いつか全ての人が行き着く「死」という境界(墓掘り)を守り、冷たい地下で沈黙を守るように働き続けている。

境界(構造)

インフラ・設備:配管工(鉛などのパイプを扱う)、ブリキ職人、乗馬や乗用機械の整備員

境界(囲い)

動物の管理(囲い):馬丁、牧夫、羊飼い、牛飼い

重厚(遅い・硬い・石)

建築・土木関連:建築業、煉瓦職人、排水工事屋、溝掘り職人
物流:荷馬車屋

重厚(大地・農業)

農業関連:農夫、庭師、葡萄園で働く農夫

粗末(ガラクタ)

清掃・回収:掃除人、煙突掃除人、くず屋、廃品回収業

粗末(無骨)

素材加工:皮職人(動物の皮を扱う)、雑貨商(生活に密着した細々とした物品の販売)

終焉(死)

葬儀関連:墓掘り、棺持ち
教会関連:墓地のある教会の管理・清掃

暗闇(不可視)

採掘関連:坑夫、鉱夫、炭坑夫
その他:煙突掃除人(狭く暗い空間の労働)

冷却(麻痺)

醸造:ビール製造人

固定(形成)

職人: 陶工(粘土を固めて形にする)