月(Moon)

二区分

女性格

セクト

性質

ネイタル:ホット&モイスト
ホラリー:コールド&モイスト

ドミサイル

蟹のサイン

イグザルテーション

牡牛のサイン

牡牛のサインは春の真ん中であり、春のホットでモイストな性質が大地に肥沃で湿った性質を与える。ネイタルで月は金星と同じくホット&モイストであり、月が持つ育成するエネルギーが牡牛のサインの堅牢性・持続性と組み合わさる。また、レトリウス曰く、月は「運命を運ぶ惑星」であり、牡牛のサインは「善い運命の場所」である。反対に、牡牛のサインのオポジションに位置する蠍のサインは「悪い運命の場所」とされ、そこでは何も良いことがないためイグザルテーションとなる惑星が無い。

デトリメント

山羊のサイン

月は「共感・育成・同情・成長」を司るホットでモイストな惑星だが、山羊のサインは一年で最も寒い季節のサインであり、コールドでドライな土星によって支配されている。この過酷な環境下では、月が持つ育む力や包容力が適正に機能しなくなる。山羊のサインに置かれた月は感情を優先させることができず、言いたいことも言えず、目の前の現実的な仕事に取り組まなければならない状況に追い込まれる。

フォール

蠍のサイン

「悪い運命の場所」である蠍のサインで、幸運の象徴である月がフォールとなる。また、蠍のサインに対応する身体の部位は「生殖器」であるが、女性は月に一度血を流す(生理)ことから、女性格の月は生殖器に対応する蠍のサインで力を失うと解釈されている。加えて、天秤のサインの15度〜蠍のサインの15度はバイア・コンバスタであり、天の力が不安定で厳しい領域に含まれている。月はこの場所に入ると強いストレスを受け、立つ瀬のない状況に追い込まれる。

キーワード

可変

月は常に形を変えることから、変化の激しいものや無定形なものの象徴とされる。状況や相手によって染まる性質を持っている。

無定形(輪郭がない・変化が激しい)

月は常に形を変えることから、定まった形を持たない事物や、状況に応じて変化するものの象徴とされる。

流動性(柔らかい)

液体を象徴し、一箇所に留まらずに変化し続ける性質を持っている。

母性

母親、乳母、助産婦のナチュラルルーラーであり、包容力を備えた女性らしさを司る。

包容(安らぎ)

母親や乳母のように、他者を温かく包み込み、受け入れる資質を司っている。

献身

他者の世話を焼く助産婦や看護師の象徴であり、自己を役立てる性質を持つ。

養育

赤ん坊や新しく生まれたもの、生命体を育むための成長を促す力を象徴している。

促進

ネイタルにおいて「ホット&モイスト」とされる月は、子供たちの成長を促し、生命を育む機能を担う。

滋養(新しいもの・生まれたて)

生命を維持し育てるための栄養や、新しく生まれたものを支える力を象徴する。

感情

人間の心の動き、特に感情面を実によく表す惑星とされている。ホラリーでは質問者の心をなぞる存在である。

模写(心をなぞる)

ホラリーにおいて、月はカレントの「心の面をなぞる」存在であり、内面をそのまま映し出す機能を持つ。

敏感(繊細な心・深層心理・夜)

周囲の影響を強く受け、心の揺らぎや繊細な感覚として反応する性質を表す。

湿潤

性質は「ホット&モイスト」であり、液体や含水量の多いもの(キュウリ、メロンなど)を支配する。

液状(水分・真珠)

水分を多く含む野菜(キュウリやメロン)や、液体そのものを支配する性質に由来する。

結合(密集・濃い)

モイストの性質は、他と混ざり合い、結びつく働きを促進させる。

運搬

天球間を激しく移動し、他の惑星の光を別の惑星へと運ぶ伝令(メッセンジャー)の役割を担う。

中継

他の惑星から受け取った光(情報やエネルギー)を、別の惑星へと届ける「光の運搬(トランスファー・オブ・ライト)」の機能を担う。

巡回(伝令・移動)

郵便配達夫や伝書鳩のように、決まった意思を介さず、ただ黙々と情報を運び届ける役割を象徴する。

受容

どのような色にも染まる「白いもの」として定義され、周囲の惑星の性質や光をそのまま受け入れ、反映する性質を持つ。

反映(淡泊・白・銀・曖昧・従順)

自らの強い意思を差し挟まず、アスペクトする他の惑星の性質をそのまま反映し、表現する。

同化

「白いもの」として何色にも染まりやすく、周囲の環境や惑星の光に自らを合わせていく性質を持つ。

内包

身体においては子宮、胸、腹、腸など、内部に何かを宿したり、包み込んだりする器官を支配する。

収容(食べ過ぎ)

子宮、胸、腹、腸など、内部に何かを宿したり保持したりする身体器官を支配している。

保護

内部に宿したもの(生命や感情)を外部から守り、安全に保とうとする機能を表す。

匂いと味

月の味とは、いわば「汲みたての清らかな水」のようなものである。それ自体は「淡白(受容)」で何の色もついていないが、「作りたて(可変)」の瑞々しさがあり、わずかに「塩気や甘み(湿潤)」を含んでいる。そこに一滴の香料を落とせば、「かすかな香り(感情)」が水全体に広がるように、月は触れるものすべてを優しく包み込み、その性質を内側に「宿して(内包)」運んでいくのである。

可変(流動性)

お酒(アルコール類)

養育(新しいもの・生まれたて)

作りたて、できたての風味

感情(敏感・繊細)

かすかにゆかしい香り、幾分苦い味

湿潤(液状・水分)

塩味、水っぽく少し甘みを伴った味

受容(淡白・曖昧)

淡白な味のもの、独特の風味が無いもの

月の色とは、いわば「夜の海に映る真珠の輝き」のようなものである。それ自体は「無垢な白(受容)」であり、触れる光によって色を変えるが、その底には水底を思わせる「深い青緑(混合)」を秘めている。その輝きは、眩しすぎる太陽とは異なり、常にゆらゆらと揺らめく「穏やかな明かり(可変)」であり、見る者の心を静かになぞるような「清らかさ(感情)」を帯びている。

可変(無定形・流動的)

中位の輝度(明るさ)を持つもの

感情(敏感・繊細)

スッキリした白い顔立ち

湿潤(密集)

赤の入っていない深い混色、青みがかった緑、銀の少し入った緑、青みがかった黄色に白が入ったもの

受容(従順・白)

どのような色にも染まる白いもの、青白い色、淡色の黄色、真珠、空色縞瑪瑙(ブルーレースアゲート)の白いもの

集合的な資質領域・土地の質

月の支配する領域とは、いわば「夜霧が立ち込める平らな湿原」のようなものである。そこでは「平坦な土地(可変)」に、「湿っぽく重厚な空気(湿潤)」が満ち、視界は「不透明で曖昧(可変)」である。しかし、その霧はあらゆる光を「反映(受容)」し、要素を「密集(結合)」させながら、空の彼方からの光を地上へと「中継(運搬)」する役割を果たしている。この場所は、定まった形はないものの、命を育むための濃密な潤いに満ちた「銀の器」そのものと言える。

可変(輪郭を持たない)

不透明な曖昧さ、平坦で水平な土地

湿潤(密集・濃い)

湿っぽく軽さのある物、密集していて濃い状態、密集

場所と建物・国

月の支配領域とは、いわば「命の源となる水が循環し、人々が休息する港」である。そこは「川や湧き水(湿潤)」に満たされた潤いの場所であり、「船のドックや狭い道(運搬)」を通じて常に新しいものや情報が運び込まれる。建物の奥深くにある「地下室(内包)」は静かな安らぎを守り、「砂漠のような曖昧な広がり(受容)」は空の光を静かに映し出す。それは、母の懐のようにすべてを包み込み、生命の循環を支え続ける「銀色の揺りかご」のような領域と言える。

可変(無定形・輪郭がない)

砂漠のような場所(境界が不明瞭な場所)、アゼルバイジャン

母性(包容・安らぎ)

人々が安らぎを求めて集まる身近な場所、近所

湿潤(水分)

場所:水源地、川、小川、湧き水、小さい滝、沼池、釣り堀、養魚場、湿った場所
国:オランダ、デンマーク、フランダース(低地や水に関連する地域)

運搬(中継)

場所:港、港町、船着き場、船のドック、人々のたむろする狭い道、小川や樹木のある道
建物:郵便局、公共の往来がある場所

内包(収容)

地下室、冷たい水の場所、風呂場、土を捏ねる場所

鉱物・金属・宝石

月の鉱物群は、いわば「夜の海をすくい取った、たゆたう白のコレクション」である。そこには「水から生まれた真珠(湿潤)」が静かに眠り、「光をそのまま映し出す銀(受容)」が鏡のように輝いている。「もろく崩れやすい軽石(可変)」や、心を落ち着かせる「数珠(感情)」が並び、それらはすべて、母の懐のように持ち主を包み込む「銀の腕輪(内包)」となって、生命の瑞々しい輝きを宿し続けている。

可変(柔らかい)

もろい岩石、すべての柔らかい石(軽石、火山岩など)、雪花石膏(アラバスター)

養育(促進)

エメラルド

感情(心をなぞる)

数珠(ロザリオ)、数珠玉の綴り

湿潤(水分・真珠)

真珠(パール)

受容(反映・白・銀)

銀、銀細工、銀のコップ、クリスタル(水晶)、クリスタル系の石、ベネチア・グラス、月長石(ムーンストーン)、月光石、白い石全般、空色縞瑪瑙(ブルーレースアゲート)の白い部分、銀の指輪、腕輪

樹木・ハーブ・穀物・作物・果物

月の植物群は、いわば「夜露をたたえた瑞々しい揺りかご」のような場所と言える。そこでは「キュウリやメロン(湿潤)」がたっぷりとした水を蓄え、「キノコ(可変)」が月の満ち欠けのように素早く姿を現す。「大きな葉(内包)」は母の手のように日陰を作り、その下で「日陰の植物(受容)」が静かに銀色の光を映している。それらは「稲や小麦(養育)」となって命を繋ぎ、「亜麻(運搬)」となって人々の暮らしを包み込みながら、世界を優しく巡っていく。

可変(変化が激しい)

キノコ類、蔓属の植物

養育(滋養)

稲科の植物、牧草、大麦、小麦、キャベツ、レタス、セイヨウアブラナ

感情(深層心理)

マンドレイク、芥子

湿潤(液状・水分)

キュウリ、メロン、スイカ、肉厚でジューシーな葉を持つ植物、水辺を好む植物、水や塩水に浸したハーブ類

運搬(移動)

亜麻(リンネル)、麻、ヨシ、葦

受容(反映・白)

日陰を好む植物、白い植物、菩提樹

内包(収容)

丸みを帯びた植物、葉を大きく広げる植物、甘い柘榴の木

動物・昆虫

月の動物群は、いわば「静かな潮だまりと、そこを行き交う銀のキャラバン」と言える。そこでは、水の恵みを一身に受ける「魚や貝(湿潤)」が命を謳歌し、陸の上では「駱駝や象(運搬)」が重い荷を黙々と運び、世界を繋いでいる。彼らは「牛や羊(受容)」のように穏やかで従順であり、「ひよこ(養育)」のように未来の成長を宿している。そして夜が来れば、「フクロウ(感情)」が静かに空を舞い、形を自在に変える「かたつむり(可変)」のように、月は生き物たちの姿を借りて、生命の循環を優しく見守っているのである。

可変(流動性)

かたつむり、イタチ

養育(生まれたて・滋養)

赤ん坊に近いもの、乳を与える動物(牛、羊など)

感情(夜)

夜行性の動物(フクロウなど)

湿潤(水分)

水に住む動物のすべて、両生類、カワウソ、ウナギ、エビ、ロブスター、カキ、すべての貝類、亀、水鳥(アヒル、ガチョウ、青サギ、鶴)

運搬(移動)

駱駝、象、人の荷を運ぶ動物

受容(従順)

従順で家にいる動物

臓器・精神・病気

月の支配する身体とは、いわば「たゆたう水を湛えた、生命の揺りかご」である。そこには「胃や子宮(内包)」という柔らかな器があり、「粘液(湿潤)」という潤いが全身を巡っている。「目(受容)」は外の世界を静かに映し出し、「肺(運搬)」は絶え間なく外気を取り込む。しかし、この器の中の水は月の満ち欠けのように「激しく変化(可変)」しやすく、時には「発作や熱(可変)」として揺らぎ、時には「心の昂ぶり(感情)」がそのまま体の不調として現れることもある。

可変(変化が激しい)

癲癇、痙攣を伴う発作、卒中、中風系の麻痺、天然痘、はしか、普通の病気になること

感情(敏感・繊細な心)

子供や男の癇癪

湿潤(水分)

臓器・要素:粘液質、皮膚、毛、羽毛、爪、髪
病気:水腫・浮腫、リウマチ、目ヤニ、腐ったような咳

運搬(中継)

肺、首

受容(反映)

肺臓器:男性の左目、女性の右目
病気:目の怪我、弱視(太陽の妨害によるもの)

内包(収容)

臓器:胃、胸、子宮、腹、腸、脾臓、膀胱、生殖器官、女性の肝臓
病気:食べ過ぎ(飽食による不調)、腎臓結石・膀胱結石、腹部の痛み、お腹の冷えによる緩み

職業・仕事

月の職業とは、いわば「世界という器の中を巡り、潤いと安らぎを届ける奉仕者」と言える。それは「郵便配達夫(運搬)」のように人々の思いを運び、「漁師や醸造家(湿潤)」のように水の恵みを形にする。また、「助産婦や看護師(母性)」として命を守り、「日用品を扱う者(養育)」として生活の基礎を支える。時には「放浪者(可変)」のように風の向くまま移動し、「測量士(受容)」のように静かに世界を写し取る。これらすべての仕事は、銀の月が夜の闇を優しく照らしながら、休むことなく地上を見守り続けている姿の反映なのである。

可変(無定形・流動的)

放浪者、巡礼者、物乞い

母性(献身)

助産師、看護師、乳母

養育(滋養)

製粉業者(水車利用)、日用品を扱う女性、清掃員、雑役婦

湿潤(水分)

漁師、魚商、水兵、船員、養魚場経営、ビール製造人、バーテンダー、葡萄酒造り、バーの経営者

運搬(巡回・伝令・移動)

郵便配達夫、宅急便、メッセンジャー、ローマ法王特使、タクシー運転手(御者)、自動車運転手、渡しもり、船乗り(水夫)

受容(反映)

測量士、幾何学者、薬の調合者、経理担当