アプローチ(Approach/接近)はアプリケーション(Application)とも呼ばれ、軽い(動きの速い)惑星が、重い(動きの遅い)惑星や特定のハウス・カスプに対して、アスペクトやコンジャンクションを形成するために近づいていく動きを指す。
この動きは、これから何が起こるかという未来を象徴する重要な指標であり、質問された事柄の成就や、物事が完成に至るまでのタイミングを判断するために用いられる。これとは対照的に、正確なアスペクトから離れていく動きはセパレート(セパレーション)と呼ばれ、既に過ぎ去った過去の出来事を示唆する。
アプローチの基本的な仕組みと実践的な解釈は以下の通りである。
惑星の速度と優先順位
通常、カルディアン・オーダーに基づき、より速い惑星がより遅い惑星へと近づくことでアプローチが成立する。惑星の平均的な速度は月が最も速く、次いで水星、金星、太陽、火星、木星、そして土星が最も遅い。ただし、惑星は逆行や留(ステーション)によって速度や方向を変えるため、チャート作成時点での実際の速度をエフェメリスなどで確認することが不可欠である。例えば、逆行している惑星が別の惑星に向かって進んでいる場合も、それはアプローチとして扱われる。
成就とタイミングの判断
アプローチが確認され、その間に妨害となる他のアスペクトが入り込まない場合、質問された事柄は成就すると判断される。事象が起こるタイミングは、アプローチしている惑星同士の角度差を、サインの性質(カーディナル、フィクスト、ミュータブル)や置かれたハウスの種類(アングル、サクシダント、ケーダント)に応じて「分数、時間数、日数、週数、月数、年数」といった単位に換算して導き出す。
特殊なアプローチの形態
特殊なアプローチの形態として、ディソシエイト・アプリケーションがある。これは惑星がサインを越えてからアスペクトを完成させる場合を指す。これは状況の変化を経てから物事が成就することを意味するが、サインの境界が壁のように機能するため、通常の同一サイン内での成就よりも困難や遅延を伴うことがある。
アプローチの妨害(未完成)
アプローチが開始されていても、正確な角度で重なる前に、ブロッキング、バーリング、プロヒビション、リボーキング、フラストレーション等によって成就が阻まれる場合がある。
これらの妨害が入る場合、期待された事象は最終的に実現しない、あるいは何らかの外部要因によって頓挫すると読み解く。したがって、アプローチを観察する際は、単に現在の位置関係を見るだけでなく、その後の惑星の動きを詳細に追跡し、正確な角度での完成が保証されているかを確認することが重要である。

