アンティッション(Antisicion)

アンティシア(Antiscia)とも言う。ある惑星の影(鏡写し)となるポイントのこと。夏至点(蟹のサインの0度)と冬至点(山羊のサインの0度)を結ぶ軸に対して、左右対称となる。

この2つの地点は、1日の昼の長さ(あるいは夜の長さ)が同じになる場所同士であり、天文学的な対称性に基づいている。アンティッションはギリシャ語で「影」を意味し、惑星の「影の配置」として扱われるため、物理的な結合ではないものの、コンジャンクションに近い影響を及ぼすと見なされる。

アンティッションの組み合わせ

蟹・双子
獅子・牡牛
乙女・牡羊
天秤・魚
蠍・水瓶
射手・山羊

計算方法

アンティッションの場所を見つけるには、春分点と秋分点を結ぶ線に対して並行な線を引けばおおよその位置を特定できる。度数を出す計算式は60進法で「30 – 惑星の度数」である。例えば、牡牛のサインの23.24度に太陽がある場合「30 – 23.24 = 6.36」なので、太陽のアンティッションは獅子のサインの6.36度となる。惑星の度数とアンティッションの度数を足すと30度になる。

意味

アンティッションは「隠された事柄」「秘密」「潜伏」「影のような関係」を象徴する重要な指標となる。通常の身体的なアスペクトがない場合でも、表示星のアンティッションが別の表示星やハウス・カスプと重なっていれば、物事の成就や隠れた意図を読み解く証拠となる。恋愛の問いでは、不倫や公にできない関係、あるいは言葉にできない未練や密かな好意を表すことがあり、盗難の問いでは犯人が盗品を隠し持っている状況などを暗示する。ただし、アンティッションはあくまで比喩的あるいは「影」の結合であるため、妊娠・出産や死といった現実の肉体的な生死に関わる事柄の判断には適用されないのが一般的である。