特定の主題に関する情報を与えるチャート上の計算上のポイントである。「ロット(Lot)」や「ロッツ(Lots)」とも呼ばれる。名称に「アラビック」と付いているが、実際には占星術がギリシャで誕生した当初から存在しており、後にアラビアの占星術師たちが多くを発明・発展させたため、この名で呼ばれるようになった。
その計算は、通常、二つの感受点(主に惑星)の間の距離を測定し、それを第三の点(主にアセンダント)から投影することによって行われる。計算の際は、計算ミスを避けるために牡羊座の0度を起点とした絶対度数を用いることが推奨されている。また、多くのパーツにおいて、昼のチャートと夜のチャートで計算式の一部を反転させる手法が伝統的に取られてきたが、プトレマイオスやウィリアム・リリーのように反転させない立場をとる占星術師も存在し、ソースによって見解が分かれている。
最も著名で重要なパーツはパート・オブ・フォーチュン(P.o.F)であり、これは月に関連するパーツとして肉体的な活力や生活の糧の源泉を象徴している。恋愛や結婚のホラリー占星術においてはパート・オブ・マリッジ(P.o.M)が不可欠であり、これは社会的な契約としての結婚そのものではなく、二人の間の「関係性の質」や「恋愛感情」そのものを表す指標として機能する。実占上の解釈において最も重要なのは、パーツが位置するサインの支配星であるディスポジターの動向であり、このディスポジターの状態がそのパーツの象徴する事柄の具体的な成り行きや質を決定付ける。
理論的な背景としては、パーツは計算に用いた各ポイントと連動して等脚台形を形成し、それらの点との間に一種の共鳴を生じさせる幾何学的な構造を持っていると考えられている。ただし、占星術師の中にはパーツの使用は限定的にすべきだとする慎重な意見もあり、基本的には質問の内容に直接関連する場合にのみ導入することが推奨されている。

