地球が太陽に対して23.4度傾いたまま自転する中で、その地軸が約26,000年(正確には25,772年)という長い歳月をかけて円を描くように一回転する現象を指している。紀元前150年頃、古代ギリシャの天文学者ヒッパルコスが発見したという説が有力である。
西洋占星術におけるサインは春分点(牡羊のサインの0度)を起点として構成されているが、歳差運動によってこの春分点自体が移動し続けることになる。移動の速度については、約72年で1度、約2,150年でサイン1つ分にあたる30度のずれが生じる計算となる。紀元前(古代バビロニア・ギリシャ時代)にはサインと星座の位置はほぼ一致しており、当時おひつじ座にあった春分点が、現在はうお座に到達している。
西洋占星術(トロピカル方式)では、このように移動する春分点を常に「牡羊のサインの始まり」として固定する一方で、星座そのものの位置を重視するインド占星術(サイデリアル方式)とはその定義において根本的な違いがある。
以上の通り、西洋占星術におけるサインと星座(コンステレーション)は別物であるが、西洋占星術ではサインだけでなく恒星も扱うため、サインと星座を区別することが重要である。したがって、当サイトでは星座を「◯◯座(ひらがな表記)」サインを「◯◯のサイン(漢字表記)」としている。
| 星座(constellation) | サイン(sign) |
|---|---|
| おひつじ座 | 牡羊のサイン |
| おうし座 | 牡牛のサイン |
| ふたご座 | 双子のサイン |
| かに座 | 蟹のサイン |
| しし座 | 獅子のサイン |
| おとめ座 | 乙女のサイン |
| てんびん座 | 天秤のサイン |
| さそり座 | 蠍のサイン |
| いて座 | 射手のサイン |
| やぎ座 | 山羊のサイン |
| みずがめ座 | 水瓶のサイン |
| うお座 | 魚のサイン |

