
二区分
通常は男性格
セクト
不定
性質
コールド&ドライ
ドミサイル
双子のサイン・乙女のサイン

イグザルテーション
乙女のサイン
水星はコールド&ドライな惑星、乙女のサインもコールド&ドライなサインであり性質が一致している。また、地のエレメントが持つ堅牢性が水星が扱う知性や情報に実態と具体的な構築物を与える。水星のもう一つのドミサイルである双子のサインは風のエレメントなので、知性が四方八方に拡散して散漫になりやすい。対して、乙女のサインでは知性が一つの物事に集中し、実用的かつ有用に役立つ。

デトリメント
射手のサイン
水星はコールド&ドライな惑星であり、射手のサインは秋のコールド&ドライな性質を持つ。エレメントは一致しているが、コールド&ドライは非活動的な性質である。この性質が強まりすぎることによって水星が持つ「軽快な動き」が失われてしまう。その結果、水星が本来持っているコミュニケーションにおける繊細さや定義に重点を置く能力が発揮できず、物事を表現することが難しくなる。
魚のサイン
全サインの中で最も湿潤な環境である魚のサインにおいて、知性や伝達を司る水星が何かを表現しようとすることは「水の上に文字を書こうとするようなもの」であり、本来の機能が果たせない。また、魚のサインは変幻自在な海に例えられ、物事の境界線を無くして同化させる性質がある。対して水星は、物事を細かく定義し論理的に道筋を立てることを得意とするが、魚のサインの境目のない柔軟な環境では水星の知性が形を留めることができず散漫になってしまう。

フォール
魚のサイン
全サインの中で最も湿潤な環境である魚のサインにおいて、知性や伝達を司る水星が何かを表現しようとすることは「水の上に文字を書こうとするようなもの」であり、本来の機能が果たせない。また、魚のサインは変幻自在な海に例えられ、物事の境界線を無くして同化させる性質がある。対して水星は、物事を細かく定義し論理的に道筋を立てることを得意とするが、魚のサインの境目のない柔軟な環境では水星の知性が形を留めることができず散漫になってしまう。

キーワード
不定
水星は太陽の近くで位置を激しく変え、1年に3回も逆行することから、一定しない物の象徴とされている。また、状況に応じて「昼の惑星」にも「夜の惑星」にもなり、性別も男性格・女性格の両方に変化する。
可変性(薄い・曖昧・流動的)
水星は太陽との位置関係で「昼の惑星」にも「夜の惑星」にもなり、アスペクトする惑星によって「吉」にも「凶」にも変化する。
両義性(両生類)
水星は男性格と女性格の両方の性質を併せ持ち、固定されたセクトを持たない「混合された性質」を機能として有している。
模倣
水星は「入れ物に従う水のような要素」を持ち、隣接したりアスペクトしたりする惑星の性質(吉凶や性別)をそのままコピーしてしまう。相手の懐に飛び込んで同化する性質がその本質である。
同化(コピー)
「入れ物に従う水」のように、隣接したりアスペクトしたりする惑星の性質をそのままコピーして自分のものとする機能を持つ。
複製(商品・同じ形のもの・集合した状態)
相手の性質をコピーする性質から、同じ形のものを寄せ集める(コイン、葡萄の房、商品など)という「同じものを作り出す」働きを司る。
変換
脳内の形のない思考を、言葉や数字という「伝達可能な形式」へ変換するプロセスが水星の最も重要な役割である。単なる「伝達」という行為の背後にある、この「形式を変える」という本質が重要である。
言語化(学校・議論・脳)
脳内の抽象的な思考や感情を、他者に伝わる「話し言葉」や「書き言葉」という具体的な形式へ変換する役割を担っている。
符号化(貨幣・硬貨)
思考を数字や記号、鍵といった特定の「システム」に置き換えて表現し、問題を解くための情報へと変換する機能を持つ。
混合
水星は「すべての混合物」を支配する。二つの異なる事柄を混ぜ合わせ、新しいシステムとして機能させる、「境界を曖昧にする」性質が核にある。
調合(漠然とした・溶け合う・市場)
異なる二つの事柄を混ぜ合わせる(カクテル、料理、まだら模様など)という、物質や概念の境界を越えて混ぜ合わせる機能を支配する。
システム構築(組み合わせる)
人間性とアニマル・スピリッツを混ぜ合わせる、あるいは異なる部品を組み合わせて「コンピューター」のように機能させる、統合的なシステム化を司る。
論理
水星は善悪の判断を介在させない、純粋な「推理能力」や「計略を思いつく力」を司る。この価値中立的な知性が、水星的な技術や知恵の源泉となっている。
推理・分析(鋭さ・哲学・占星術・数学)
善悪を区別せず、純粋に知的な興味に基づき、論理的な裏付けを持って物事を分析する能力を司る。
計略・策謀(偽証・巧妙・狡猾)
目的を達成するために知恵を絞り、巧妙なプラン(良い状態なら革新的提案、悪い状態なら策略や詐欺)を組み立てる機能を担う。
機敏
水星は「機敏なもの」「巧妙なもの」と定義される。また、問われたことに「軽妙に答える能力」とも表現される。この「素早さ」と「要領の良さ」は、変化の激しい水星の動きそのものから導き出された重要な本質である。
即応的表現(素早さ・情報の処理能力)
問いに対して「軽妙に答える能力」や、即座に適切な言葉を紡ぎ出す知的な素早さを機能として持っている。
高速移動(大きな風・機動力)
天空を激しく移動し、頻繁に逆行して位置を変えるその物理的な動きに基づき「素早い移動」を司る。
媒介
単に情報を運ぶだけでなく、自身の意思や比喩、知恵を差し挟んで伝える「外交官」のような役割を果たす。これは、意思を介在させず機械的に光を運ぶ「月」の伝達能力とは対照的である。
外交的仲介(宗教的な巡礼地・情報を運ぶ・商人)
単なる運び屋(月)とは異なり、主人の意図を汲み取り、比喩や知恵を交えて調整しながら相手に伝える「大使」としての役割を果たす。
架け橋
「あちら側」と「こちら側」という異なる世界や人物の間に入り、情報や商業、医療を通じて両者を繋ぎ合わせる「接着剤」のような機能を担う。
匂いと味
水星の味とは、いわば「レシピのない複雑なスープ」のようなものである。そこには様々な具材が投げ込まれており、「混ざり合っている(混合)」ため、一口食べても何の味か一言では言い表せない。それは「手早く作られた(機敏)」ものでありながら、どこか「実体がなく薄い(不定)」印象を与える。しかし、その中には時折「ピリッと刺すような刺激(論理)」が隠されており、私たちの感覚を鋭く呼び覚ます。
不定(可変性・薄い・曖昧なもの)
薄くて染み込んだもの、無頓着に作られたもの、滅多に(もしくはかすかにしか)しない匂い
混合(調合・漠然とした・溶け合う)
混ざり合った味と香り、野菜と羊肉のごった煮のような誰も本当の名前を与えることができない味
論理(鋭さ)
刺激性で悪い匂い
機敏(素早さ)
手早くできる料理
色
水星の色とは、いわば「玉虫色の羽」や「水面に広がる油膜」のようなものである。光の当たる角度(隣り合う惑星)によって、それは「グレー(擬態)」にも「蜂蜜色(不定)」にも見え、その羽には「野鳩の首(混合)」のように複数の色が複雑に溶け合っている。特定の「何色」と名付けることを拒むその色彩は、あらゆる色に染まり、あらゆる境界を繋ぐことができる、水星の変幻自在な知性を象徴している。
不定(可変性・曖昧なもの)
黄色と緑(絵画的な表現におけるローブの色)、蜂蜜色、浅黒い茶色(太陽の東側にある時の顔色)、黄褐色、あるいは赤っぽい目(太陽の西側にある時の身体的特徴)、緑がかった色合いを帯びた茶色(一般的な顔色)
混合(調合・漠然とした・溶け合う)
空色と混ざったグレー、スカイブルーの混じった暗い色、混ぜてできた色、沢山の色が混ざってできた色、野鳩の首のような色(綿毛色や、複数の色が混ざり合って見える色)
集合的な資質領域・土地の質
水星が司る領域とは、いわば「風が吹き抜ける活気ある市場の砂地」のようなものである。そこには「同じ形の商品(擬態)」が整然と並び、商人たちは「鋭敏な感覚(機敏)」で言葉を交わしながら、複雑な「商談の計略(論理)」を練っている。その足元の「砂地(混合)」は固体でありながら流動的で、決して一つの形に留まることはない。この場所は、人間らしい理性と、商魂という名の本能が「混ざり合い(混合)」、世界中のあらゆる情報が「行き交う(媒介)」、実体の掴めない不思議な熱気を持った場所なのである。
不定(可変性・曖昧なもの)
曖昧なもの
模倣(複製・商品・同じ形のもの・集合した状態)
商店に並べられた同じような商品、寄せ集められた同じ形のもの
混合(調合・漠然とした・溶け合う)
中庸なもので混合された事柄、二つの事柄が混ぜられた事柄、人間性とアニマル・スピリッツ(動物的精気)が混ざった状態、砂地、砂のやせ地
論理(計略・策謀・偽証・巧妙)
計略、策略、偽証などの主催(主催者)、巧妙なもの
機敏(素早さ)
鋭敏、敏感、機敏なもの
場所と建物・国
水星が司る場所とは、いわば「賑やかな大通りの交差点にあるマーケット」のようなものである。そこでは世界中から集まった「多種多様な人や物(混合)」が入り乱れ、商人たちが「軽妙な言葉(変換)」で交渉し、絶え間なく「情報が流通(媒介)」している。すぐ隣には「学校(変換)」があり、その裏路地の「広場(不定・機敏)」では子供たちが機敏に遊び回っている。固定された静寂ではなく、常に何かが動き、混ざり、新しい形へと変わっていく、その「流動的な活気」こそが水星の領分である。
不定(可変性・流動的)
普通の場所、テニスコート、球技場(クリケットができるほどの広さの裏路地)、背の低いソファー
変換(言語化・学校・議論)
学校、公会堂
混合(調合・溶け合う・市場)
マーケット、ショッピングセンター、市場、小売店、縁日、果樹園のようなものの近くにある染め物師や漂白業をする人の家々、灌漑用水路や泉
論理(推理・分析・哲学・数学・占星術)
ギリシャ、エジプト、パリ
媒介(外交的仲介・宗教的な巡礼地)
メッカ、Madina、イラク、フランダース、モスク
鉱物・金属・宝石
水星の鉱物とは、いわば「意思を持つ液体と、数字の刻まれた銀貨」である。その手触りは「水銀(不定)」のように掴みどころがないが、そこに「数字や名前(変換)」が刻印された瞬間、それは単なる物質から「情報」へと姿を変える。それは「瑪瑙(混合)」のような複雑な模様を持ち、「火打ち石(論理)」のように知性の火花を散らす。そして「コイン(擬態)」として無限に複製され、世界中の境界を越えて流通していく、極めて知的で機能的な宝物と言える。
不定(可変性・流動的)
水銀
模倣(複製・同じ形のもの・集合した状態)
多くのコイン、えん豆、姫ういきょう(カルダモン類)
変換(符号化・貨幣・硬貨)
名前や数字を当てはめた金貨や貨幣、ディナール(金貨・銅貨)
混合(調合・漠然とした・溶け合う)
Achates(瑪瑙)、トルコ石、黄色と緑のすべての石、琥珀
論理(推理・分析)
標識石(マーカー・ストーン)、白鉄鉱(マーカサイト)や火打ち石、硫酸塩、ヒ素
樹木・ハーブ・穀物・作物・果物
水星の植物群は「風が種を運び、知恵が実を結ぶ迷宮」である。そこには「脳の形をしたクルミ(変換)」が実り、その足元には「同じ形が並ぶ豆の鞘(擬態)」が密集している。通り抜ける「風(機敏)」に乗って種子たちが素早く駆け巡り、「かすかな香りのハーブ(不定)」が静かに佇んでいる。それらは単なる植物ではなく、複雑に「調合(混合)」されることで、体の滞りを「鋭く打破(論理)」し、心と体を健やかに「繋ぐ(媒介)」、極めて知的な機能を持った生命体と言える。
不定(可変性・薄い・曖昧なもの)
滅多に、もしくはかすかにしか匂わないハーブ、砂のやせ地を好む植物、変質の激しい植物(例えば、ラベンダー精油など酸化が早いもの)
模倣(複製・同じ形のもの・集合した状態)
マメ(豆類全般)、麦の穂、葡萄の房、種子を包皮や穂軸に入れて運ぶ植物
変換(脳)
クルミ(およびクルミの木)、ピスタチオ、カシューナッツ、アケビ
混合(システム構築・組み合わせる)
解毒薬、緩下剤、消化剤に使う植物(アロエ、スパイス、アンバーグリス等の配合物)、カクテルやソース(甘味と酸味の混合)に使われる植物
論理(鋭さ)
刺激性で悪い匂いのする木々、サボリー、腸内のガスを追い払い、閉塞(腸閉塞など)を開ける薬草
機敏(高速移動・大きな風)
風によって種子が運ばれる植物、リード(アシ)
媒介(架け橋)
心地の良くなるハーブ(マジョラム、バーベイン、アニシード等)、ラングワート(肺のハーブ)
動物・昆虫
水星の動物群は、いわば「饒舌な通訳者と素早い運び屋たちが集まるバザール」のようなものである。そこでは「オウム(変換)」が人の言葉を真似て賑わい、「ロバ(媒介)」が荷物を背負って列をなし、その足元を「狐(論理)」が巧妙な策を練りながら通り抜ける。草むらでは「野兎(機敏)」が瞬時に姿を消し、樹上では「猿(擬態)」が人間の仕草をコピーして笑っている。彼らは皆、一つの場所に留まらず、知恵と素早さを武器に世界の境界を軽やかに飛び越えていく。
不定(可変性・曖昧なもの・流動的)
イタチ、白貂、夜の動物、蛇
不定(両義性・両生類)
小さな両生類、水鳥、真ぼら、両性動物
模倣(コピー)
猿、ペットの犬
変換(言語化)
九官鳥、オウム、カササギ、ムクドリ、胸赤ひわ、ナイチンゲール
混合(システム構築)
蜂
論理(計略・策謀・狡猾)
狐、ジャッカル、ハイエナ、クモ、蟻、ハヤブサ
機敏(高速移動・機動力)
野兎、グレイハウンド(猟犬)、リス、ツバメ、コオロギ
媒介(外交的仲介・情報を運ぶ)
ロバ、駱駝、伝書鳩
臓器・精神・病気
水星は、体の中を駆け巡る「超高速の通信ネットワークと通訳機」のようなものである。「脳と舌(変換)」という高度な端末で思考をデータ化し、「神経と動脈(媒介)」というケーブルを通じて全身へ瞬時に送り届ける。その反応は「指先(機敏)」の細やかな動きとなって現れるが、ネットワークが不安定になると「目眩や空想(不定)」といったシステムエラーが起こる。また、体内の流れが滞ったときには、鋭い知性で「詰まりを解消(論理)」し、再び情報を循環させるメンテナンス担当にもなる。
不定(可変性・薄い・曖昧なもの)
目眩、精神錯乱、無駄な空想や白昼夢、記憶障害、頭部における無気力や軽薄さ
変換(言語化・学校・議論)
臓器・要素:脳、舌、声を出す器官
病気:どもり、しゃがれ声、聾唖、舌の欠陥や病気
混合(溶け合う)
黒胆汁、唾の多い状態
論理(推理・分析)
腸内のガスを追い払い、閉塞(腸閉塞など)を開ける作用
機敏(素早さ)
臓器・要素:腕、肩、手、指
病気:手足の痛風、乾いた咳
媒介
臓器・要素:太陽神経叢以降の神経系統、動脈、肺
病気:呼吸障害
職業・仕事
水星の仕事場とは、いわば「情報のハブ(中心地)にある多言語センター」のようなものである。そこでは「外交官(媒介)」が国境を越えて利害を調整し、「数学者や会計士(論理)」が複雑な数字を解き明かし、「文筆家(変換)」が思考を美しい物語に変えている。隣では「印刷屋(擬態)」がその言葉を大量に複製し、「マスコミ(機敏)」がそれを世界中に即座に拡散させる。時にはその活気の影に「詐欺師(不定)」が紛れ込むこともあるが、「事務員(混合)」が膨大なデータを整然と処理することで、この高度で複雑な社会システムが維持されているのである。
模倣(複製)
印刷屋、彫刻家、仕立て洋服職人、熟練工芸技師、 代筆家(代書人)、ゴーストライター
変換(言語化)
文筆家、コピーライター、漫画家、詩人、演説家、噺家、落語家、ユーモアのある人
混合(調合)
薬剤師(調薬)、調律師、事務員、秘書
論理(推理・分析)
哲学者、数学者、占星術師、天文技師、地図作成者、会計士、銀行家、税金取り立て人、立法学者、弁護士、医師、薬剤師
論理(計略・策謀)
詐欺師、泥棒、スリ、嘘を付く人、交霊魔術師、占い師
機敏(即応的表現・素早さ・情報の処理能力)
マスコミ関係者、プレゼンテーター、コンサルタント、レスラー、郵便配達夫(月の役割に近いが水星の機敏さも含む)
媒介(外交的仲介・情報を運ぶ・商人)
外交官、大使、メッセンジャー(伝令)、商人、貿易商人、競売人、小売店主

