
自分自身を示す1ハウスの真向かいに位置するのが7ハウスである。このハウスは西の地平線と黄道が交わる地点であり、一般的にアセンダント(ASC)の対向点であるディセンダント(DESC)、あるいは「西のアングル」と呼ばれている。歴史的な背景を紐解くと、古代エジプトの思想では太陽が沈む西の空は生命力の消失や「死」を象徴する忌まわしい方角とされていたが、占星術の発展とともにこの場所は単なる終わりの場所ではなく、自分以外の「重要な他者」と出会い、対峙する領域として定義されるようになった。
ホラリー占星術において、7ハウスが担う役割は極めて大きく、多岐にわたる。最も基本的な象意はあらゆる形態の親密な関係であり、配偶者、恋人、愛する人はすべてこのハウスに含まれる。たとえ現在交際中でなくても、質問者が意中の相手について問う場合や、まだ見ぬ将来の伴侶について尋ねる場合、その相手は常に7ハウスのロードによって示される。また、ビジネスにおけるパートナーシップや協力関係、法的な契約を交わす相手も7ハウスの管轄である。
7ハウスは「自分に対する他者」を映し出す鏡のような場所であるため、親密な関係だけでなく、公然たる敵(オープン・エネミー)をも象徴する。訴訟における被告、チェスやスポーツの対戦相手、あるいは同じ仕事に応募しているライバルなど、一対一で競い合う相手はすべてこのハウスに割り当てられる。
商業取引においては「売り手」や「取引相手」が7ハウスに該当する。ジョン・フローリーは、理論上は占星術師が7ハウスに現れるとしても、チャートは質問者のものであるため、占星術師が過度に介入すべきではないと警鐘を鳴らしている。場所としては「引っ越し先」や「移動先」を指すこともあり、現在の居場所である1ハウスと比較することで、移動の是非を判断する材料となる。
技術的な側面で見ると、7ハウスは4つのアングルの一つであり、ここに位置する惑星は非常に強力なアクシデンタル・ディグニティーを得るため、事態がダイナミックに進展することを意味する。一方で、1ハウスとオポジション(180度)の関係にあるため、質問者の安全や利益を脅かす存在として機能することもある。また、アセンダントのロードが7ハウスに入っている、あるいは7ハウスのロードがアセンダントに入っている状態は、相思相愛や強い関心を示す強力な証拠となるが、アンティッションによる配置は表面化していない「影の思い」を映し出す。
惑星との関係性においては、カルディアン・オーダーに基づき、月が7ハウスを司るとされている。月が7ハウスを受け持つのは、新月を過ぎた月が太陽の先へ進み、日没後に必ず7ハウスで姿を見せ始めるという天体現象とも合致している。なお、7ハウスにおいてジョイを得る惑星は伝統的には存在しない。

身体的な対応部位としては、臍から脚の付け根までの領域、具体的には生殖器、骨盤、臀部、膀胱、小腸・大腸などを支配する。医療占星術では、7ハウスの状態が治療を行う医師の質や、疾患の根本的な原因を特定する手がかりとして用いられることもある。

